石垣島の北端に位置する「平久保ビーチ」。
観光地化されていない静かな雰囲気と、エメラルドブルーの海が魅力のスポットとして、近年ひそかに人気が高まっています。
このビーチを訪れる旅行者の中には、「ここでシュノーケリングできるの?」と考える方も多いのではないでしょうか。実際に海に入ってみたい、魚を見てみたい…でも安全性や装備、アクセスなど気になる点は多いはず。
この記事では、平久保ビーチでのシュノーケルの可否・海の特徴・おすすめの時期・必要な持ち物・現地の注意点までをまとめて解説します。
平久保ビーチでシュノーケルは可能!ただし“自己責任エリア”
結論から言うと、平久保ビーチでのシュノーケリングは可能です。ただし、ライフガードや監視員がいない“自然のまま”の海域であるため、安全管理はすべて自己責任となります。
主な特徴
- 波の少ない日には海がとても穏やか
- 遠浅で透明度が非常に高い(10〜15m先まで見えることも)
- サンゴ礁の浅瀬や小魚の群れも見られる
- 観光客が少ないため、プライベート感が抜群
ただし、「整備された海水浴場」ではないため、岩やウニ・潮の流れ・クラゲなどの自然リスクには常に注意が必要です。
シュノーケリングにおすすめの時間帯・時期
平久保ビーチでのシュノーケルを楽しむなら、気象条件と時間帯選びが最重要ポイントです。
ベストシーズン
- 4月〜10月:水温が高く、海の透明度も安定
- 特に6月〜8月はシュノーケルに最適な時期
ベストタイム
- 午前10時〜正午頃:日差しが強く、海の色が一番キレイに見える
- 午後は風が出ることが多いため、波が穏やかな午前中がベター
避けるべき状況
- 雨天・強風の日:海が濁って視界が悪くなる
- 満潮直後や干潮極端時:潮の流れが早くなるため要注意
- 台風前後:海流が複雑になり、非常に危険
見られる魚・生き物・サンゴの種類
平久保ビーチ周辺の海には、以下のような海の生き物が自然に生息しています。
- チョウチョウウオ
- スズメダイ各種
- ベラ系のカラフルな魚たち
- 小さなイカやクラゲ(時期により出現)
- サンゴ(枝サンゴ系、テーブルサンゴなど)
- ウニ(岩陰に多い)
ただし、シュノーケリングポイントとして整備されているわけではないので、魚の密度や種類は日によってばらつきがあるのが現実です。
持って行くべき装備とあると安心なグッズ
平久保ビーチでシュノーケルをするなら、以下のアイテムを自分で持参する必要があります。
必須装備
- シュノーケルマスク&シュノーケルチューブ
- マリンシューズ(岩場・ウニ対策)
- ラッシュガードまたは日焼け止め
- タオル・着替え
- 水分(自販機や店は周辺にありません)
- 防水スマホケース(写真を撮るなら)
あれば便利
- 浮き輪またはフロート(初心者は必携)
- 防水バッグ
- GoProやアクションカメラ
- 虫除けスプレー(海辺はハチやアブも出る)
駐車場・トイレ・シャワーなど現地設備の実情
● 駐車場:あり(非公式)
- ビーチ入口手前に砂利スペースあり(5〜6台分)
- 料金無料・看板等なし(先着順)
● トイレ・シャワー:なし
- 近隣にはトイレもシャワーも存在しません
- 最寄りのトイレは30分以上離れた平久保灯台の近くの簡易施設
- 事前に市街地で済ませておくのが必須
● 自販機・コンビニ:なし
- 石垣空港から40km以上、途中にもコンビニは少ない
- 水分・軽食・日よけ対策は完全に自己完結で準備必須
平久保ビーチでのシュノーケリング注意点
潮流・流されリスク
- 見た目は穏やかでも、沖合は流れが強くなるエリアあり
- 初心者・子ども連れは、波打ち際から離れない範囲で楽しむのが鉄則
クラゲやウニによるケガ
- サンゴの多い場所にはウニが多く潜む
- 夏場にはクラゲ出現頻度が上がる
- 必ずマリンシューズ・ラッシュガードで肌を守ること
緊急時の対応不可
- 携帯圏外になる時間帯あり
- 救助設備・ライフガード一切なし
- 必ず2人以上での行動を基本にし、無理をしない
体験談・口コミから見える“リアルな感想”
ポジティブな声
- 「サンゴと魚がしっかり見えて感動!」
- 「貸切状態で贅沢な海遊びができた」
- 「石垣島の他のビーチより人が少なくてのんびりできる」
ネガティブな声
- 「岩場が多くて歩くのが大変だった」
- 「道に迷って、ビーチにたどり着くまで時間がかかった」
- 「設備が一切ないから、しっかり準備していないと厳しい」
平久保ビーチでのシュノーケルに向いている人・向いていない人
向いている人
- 自然そのままの海でシュノーケルを楽しみたい人
- 自力で装備を準備できる人
- 静かな海を貸し切り状態で味わいたい人
- 少し道に不安があっても冒険心のある人
向いていない人
- 子ども連れで安心・安全なビーチを探している人
- 公共交通機関で移動したい人
- シャワーや更衣室などの施設がないと困る人
まとめ|平久保ビーチでのシュノーケルは“自己完結型”の冒険体験
平久保ビーチでのシュノーケリングは、観光地とは違う“野性味ある体験”ができる場所です。
整備されたビーチでは得られない、自然と一体化するような開放感と静けさ。
ただしその反面、自己責任・自己管理が問われるスポットでもあるため、準備と判断力が欠かせません。
石垣島の海を深く味わいたい中級者以上の方には、きっと忘れられない体験になるはずです。
準備万端で、ぜひ“自分だけの青”を探しに行ってみてください。