石垣島を訪れる多くの人が足を運ぶのは、川平湾や米原ビーチ、竹富島など、整備された観光地です。しかし、その一方で観光客の姿がほとんどなく、静けさと自然のままの海岸線が広がる“穴場”も存在します。その一つが、島の北東部にある「久宇良の浜(くうらのはま)」です。
舗装されていない道の先に広がるのは、手つかずの白砂と透明度の高い海。看板もなければ施設もない。でも、だからこそ味わえる“本物の石垣島の風景”がここにはあります。
久宇良の浜へのアクセス方法を詳しく解説
レンタカーでのアクセスが基本
久宇良の浜へは、公共交通機関でのアクセスはほぼ不可能に近く、レンタカーが事実上の必須手段です。場所が分かりにくいため、事前のルート確認とGoogleマップなどのナビアプリが必須です。
- 石垣空港から:約35分(約25km)
- 石垣市街地から:約50〜60分(約35km)
- 国道390号を北上し、「伊原間」の集落を超えて左折
未舗装路に入る手前の交差点には特に案内看板がないため、伊原間郵便局を過ぎたらすぐに左折するのが目印です。
駐車スペースと注意点
- 専用駐車場はなし
- 空き地または浜の手前に数台停められるスペースあり
- 雨天時はぬかるむため、車高の低い車は要注意
久宇良の浜の魅力とは?
人の気配がない、静寂の浜辺
久宇良の浜には、売店もカフェもシャワーもありません。あるのは、波の音、風の音、そして時折鳥の声だけ。観光地としての整備がされていないからこそ、自然のままの時間が流れています。
- 観光客とすれ違うことがほとんどない
- 海も砂浜も“静か”という言葉がぴったり
- 浜辺に座って1時間ただ波を見る、という贅沢な時間が過ごせる
透明度の高い海と白砂のコントラスト
浜から見える海は遠浅で、潮の干満によって表情を変えます。干潮時には海中に沈んでいたサンゴ礁が姿を現し、まるで自然のオブジェのよう。水は透き通り、日の差し込み具合によってはターコイズブルーやエメラルドグリーンに輝きます。
- 潮が引いたタイミングでは、サンゴのかけらがびっしりの浜辺に
- 浅瀬では小魚やヤドカリなどが観察できる
- 写真映えも抜群で、自然光と海の色が絶妙
久宇良の浜での過ごし方
こんな楽しみ方がおすすめ
- ただただ、座って波を眺める
都市生活では体験できない“音のない時間”に身を任せてみてください。 - お弁当と本を持ち込んで1人ピクニック
浜に座って読書や音楽鑑賞も◎。ただし直射日光に注意。 - 写真撮影・動画撮影
ドローンを飛ばせる環境ではありませんが、広角レンズでの撮影や、背景を生かしたポートレートに最適です。 - 貝殻や流木観察
浜には大小さまざまな自然のかけらが流れ着いています。観察するだけで楽しめる自然教材のよう。
設備情報と注意点
項目 | 内容 |
---|---|
トイレ | なし(周辺にもなし) |
売店・飲食 | なし(事前購入必須) |
日陰 | なし(帽子・日傘必須) |
自販機 | なし(飲料水持参) |
ゴミ箱 | なし(全て持ち帰り) |
通信環境 | 携帯電波が弱いエリアがある |
持ち物チェックリスト
- 飲み物(夏場は2本以上が安心)
- 日焼け止め・帽子・サングラス
- レジャーシートまたは折りたたみ椅子
- 虫除けスプレー
- ゴミ袋(現地にはゴミ箱なし)
- カメラ(スマホでも十分美しい写真が撮れます)
周辺スポットとの組み合わせもおすすめ
久宇良の浜は「ドライブ+絶景スポット」の流れで訪れるのがおすすめです。
玉取崎展望台(車で約10分)
- 石垣島を一望できる人気の展望台
- 観光客も多く、賑やかなので対照的な体験ができる
- 自販機やトイレもあるので休憩ポイントとして最適
伊原間のローカル飲食店
- 地元食材を使った沖縄そばや定食が楽しめる
- 久宇良の浜から最寄りの飲食ポイントとしてチェック
どんな人におすすめ?
- 観光地の喧騒を避けたい人
- 自然と対話するような旅がしたい人
- 写真好き・風景好き・ひとり旅の方
- SNSでは紹介されていない“本当の石垣島”を体験したい人
まとめ|久宇良の浜でしか得られない“静けさ”を体験しよう
久宇良の浜は、石垣島の中でも特に知られていないスポットでありながら、その自然の美しさと静けさは一級品です。観光ガイドにも載らない、だからこそ人がいない、そしてその分だけ自然が残っている。
都市の喧騒に疲れた人、誰にも邪魔されない時間が欲しい人、自分自身と向き合いたい人──そんな方にこそ、ぜひ訪れてほしい場所です。
舗装されていない道の先に広がる白い砂と青い海。そこで過ごす1時間が、あなたの旅に新しい意味をもたらしてくれるかもしれません。石垣島で“本当の穴場”を探しているなら、久宇良の浜は間違いなくその答えのひとつです。