石垣島西部に位置する屋良部岳(やらぶだけ)は、標高216mながら、奇岩「マルミドリ」や海を望む絶景で知られる穴場の登山スポットです。観光地としてはあまり知られていないため、手つかずの自然や静けさを楽しみたい人にぴったりの場所。
ただし、アクセスや登山口が分かりづらいという声も多く、事前に情報を把握しておかないと迷いやすい山でもあります。この記事では、「屋良部岳への行き方」を中心に、登山口の場所・駐車場の有無・ルート概要・注意点・所要時間まで詳しく解説します。
屋良部岳の行き方|アクセス方法と登山口までの詳細
【STEP 1】石垣市街地から車で移動
- 石垣港離島ターミナルから車で約25〜30分
- 主要ルート:国道390号 → フサキリゾート方面 → 崎枝方面へ進行
- カーナビ設定例:「フサキビーチリゾート」または「崎枝小学校」で検索すると近くまで案内される
※公共交通機関(バス)は本数が少なく、登山口までは遠いためレンタカーまたはタクシー利用が推奨されます。
【STEP 2】屋良部岳の登山口を探す
屋良部岳には正式な登山口の標識はありませんが、現在は崎枝エリアの農道沿いから入るルートが一般的です。
《目印と行き方》
- 崎枝公民館付近を過ぎたら、集落の細い農道へ左折(北向き)
- 道路脇に「屋良部岳登山口」の手書き看板や「ここから登山道」の小さな立て札があることも(草に隠れている場合あり)
- ナビで「屋良部岳登山口」と検索してもヒットしないため、Googleマップの航空写真+ストリートビューを事前確認するのが確実
【STEP 3】駐車スペースについて
- 登山口付近に舗装されていない空き地あり(2〜3台分)
- 明確な「駐車場」ではないため、農作業や地元車両の妨げにならない場所を選ぶ
- 地元住民に迷惑がかからないよう配慮を(道端駐車はNG)
屋良部岳の基本情報
- 所在地:沖縄県石垣市崎枝(さきえだ)
- 標高:216m
- 難易度:初中級者向け(短距離だが急坂あり)
- 所要時間:登り約30〜40分/下り約20〜30分
- 特徴:巨岩マルミドリ、視界が開けた山頂からの絶景
- ガイド不要/個人登山可能:ただし自己責任エリアあり
屋良部岳の登山ルートと特徴
- 登山道は1本道でシンプルながら、岩場や傾斜がきつい箇所あり
- 登りは30〜40分。体力があれば初心者でも可能
- 森林ゾーンを抜けると、巨岩「マルミドリ」の迫力が目の前に現れる
- 山頂付近は開けており、西表島・竹富島・海の水平線まで望む絶景が広がる
注意点と安全対策
【1】整備されていない登山道に注意
- 雑草や枝が生い茂っていることも多く、ロングパンツ・登山靴が推奨
- 雨の翌日や湿気の多い日は、滑落リスクあり。スニーカー不可
【2】ハブ・昆虫対策を忘れずに
- 屋良部岳周辺はハブの生息域です
- 草むらには足を入れず、虫除け・長袖着用が安全
【3】迷いやすい分岐は少ないが看板は少ない
- 登山道は一本道ですが、迷わないために登山アプリやGPS地図を活用
- 通信はSoftbank・auエリアでは不安定になることもあり、オフライン対応推奨
【4】個人登山の場合は単独行動を避ける
- 緊急時に備え、2人以上での行動が安心
- 行き先と帰宅時間を宿泊施設などに共有しておく
屋良部岳トレッキングに必要な持ち物リスト
必須アイテム | 理由 |
---|---|
登山靴/グリップ靴 | 岩場と急坂があるため滑り止め必須 |
飲み物(500ml〜1L) | 暑さと湿度で汗をかきやすい |
帽子・タオル | 日差しと蒸し暑さ対策 |
虫除けスプレー | 蚊・ハブ対策として重要 |
手袋(軍手でもOK) | 岩を掴む場面で滑り止めとして便利 |
スマホ+登山地図 | 道に迷わないため、オフライン地図が安心 |
絶景ポイント「マルミドリ」とは?
登山途中に現れる巨岩「マルミドリ(丸緑)」は、まるで垂直に立つ岩壁のような形状で、屋良部岳の象徴的存在。登山ルートの途中から見上げることができ、その圧倒的な存在感と、岩の間から差し込む光景がとにかく美しい。
- 写真スポットとしても人気(晴天時は逆光注意)
- クライミングは禁止/近づきすぎないように注意
登山後の立ち寄りスポット
登山の疲れを癒すなら、近隣の以下スポットへ立ち寄るのもおすすめです。
- 【フサキビーチ】海と夕日がきれいなリゾートビーチ(車で約10分)
- 【川平湾】石垣島随一の絶景スポット。透明度の高い海が魅力(車で約15分)
- 【ミルミル本舗 本店】ジェラートと石垣牛バーガーが人気(車で約20分)
まとめ|屋良部岳への行き方をマスターして、絶景と静寂に出会おう
屋良部岳は標高こそ低いものの、登山の達成感と圧倒的な自然の魅力を感じられる石垣島屈指のスポットです。アクセスはやや分かりづらく、登山口の場所も事前調査が必要ですが、それだけに「たどり着いた人だけが味わえる風景」が広がっています。
登山経験が浅くても、装備と注意をしっかり整えれば一人旅でも十分に楽しめる山。自然と向き合う静かな時間を求める方は、ぜひ屋良部岳の頂へ足を運んでみてください。