ノルウェーの断崖絶景「トロルの舌(Trolltunga)」をご存知ですか?先端が突き出た岩の上から、壮大な自然を見下ろすその景色は、世界中の旅人を魅了しています。
じつは、その“トロルの舌”にそっくりな岩場が、石垣島の屋良部岳にも存在するのをご存知でしょうか?SNSを中心に話題となりつつあるこのスポットは、知る人ぞ知る“絶景穴場”。しかし、簡単にはたどり着けない場所でもあります。
この記事では、石垣島・屋良部岳の“トロルの舌”について、正確な場所・行き方・登山口情報・危険性・装備・注意点・おすすめ撮影アングルまで詳しく解説します。
屋良部岳のトロルの舌とは?どこにある?どう行く?
「屋良部岳のトロルの舌」とは、石垣島西部にある屋良部岳(標高216m)の登山ルート中腹に突き出した、マルミドリ岩の端部に位置する“岩の突端”のことです。
【概要】
- 正式名称ではない:あくまで通称。「トロルの舌みたい!」とSNSで話題になり、定着しつつある
- 標高:およそ180m地点
- 場所:屋良部岳登山ルート中腹のマルミドリ岩付近
- 見える景色:東シナ海・川平湾・西表島まで一望できるパノラマビュー
- 撮影スタイル:突き出た岩に立つ人を下からor斜めから撮るのが定番
屋良部岳のトロルの舌までの行き方|登山口〜岩場へのルート
【STEP1】石垣市街地から屋良部岳登山口へ移動
- アクセス:石垣市街からレンタカーで約25〜30分
- 目印:崎枝公民館を過ぎ、集落内の農道へ左折
- ナビ設定:「崎枝公民館」または「崎枝小学校」が近い
- 注意点:登山口の看板は小さく、Googleマップでも表示されないため、航空写真・ストリートビューで事前確認推奨
【STEP2】登山口から登山開始(往復60〜90分)
- 登山口〜マルミドリ岩まで:約30〜40分(やや急な坂+岩場)
- トロルの舌に立てる場所までは、ルート上の途中にある巨岩エリア(マルミドリ)で発見可能
- 岩の突端に行くには、岩の上に登ってから奥へ進む必要あり(※滑落リスク注意)
トロルの舌スポットの特徴と注意点
【1】映えるけど、命綱はない
- トロルの舌風の岩は標高180m程度で、すぐ下は崖
- 手すりや柵は一切なく、足を滑らせれば真下へ滑落の危険あり
- 岩の表面は乾いていればグリップ良好だが、雨の翌日・湿度が高い日は非常に滑りやすい
【2】個人でも行けるが“自己責任”で
- ガイドツアーは現時点では組まれていないため、基本は個人登山者向け
- 道標は少ないが、一本道で迷いづらい
- とはいえスマホのGPS地図や登山アプリは必須装備
【3】撮影には仲間が必要?
- トロルの舌の“映えカット”を撮るには、離れて撮る第三者が必要
- 三脚・セルフタイマーも可だが、風が強い日は注意
- 撮影者が岩の下側に回り込むにはやや遠回りが必要な場合も
トロルの舌へ行く際の持ち物と服装
必須アイテム | 理由 |
---|---|
登山靴/滑り止め付きスニーカー | 岩場が滑りやすいため安全第一 |
飲み水(500ml〜1L) | 熱中症・脱水対策 |
長袖・ロングパンツ | 虫・草・転倒時のケガ防止 |
虫除けスプレー | マダニ・蚊・ハブへの対策として必須 |
軍手または手袋 | 岩をつかんで登る箇所があるため |
スマホ+モバイルバッテリー | GPS確認・撮影・緊急連絡のため |
三脚(必要な方のみ) | 自撮り・動画撮影をしたい人向け |
危険性と安全対策|“無理をしない”が最重要
- 風が強い日は登らない(突端に立つのは特に危険)
- 岩の端にしゃがむ・ジャンプするなどのポーズは禁止
- グループ登山での相互サポートが安全
- 落石・足場の確認を常に行うこと
万が一転倒した場合、救助が困難な場所でもあります。写真映えを優先しすぎず、安全第一の行動が絶対条件です。
トロルの舌を撮るベストタイミングと撮影ポイント
- 朝9:00〜10:30:光が斜めに入り、陰影がはっきり
- 晴天&風が弱い日:影が少なく、海もくっきり見える
- 下から煽り気味に撮ると、舌状の突端感がより強調される
- 服装に明るい色を取り入れると写真映え◎
トロルの舌とあわせて行きたい周辺スポット
- 【川平湾】:絶景スポットとして鉄板。屋良部岳から車で15〜20分
- 【ミルミル本舗】:石垣牛バーガー&ジェラート。登山後のご褒美にぴったり
- 【フサキビーチ】:屋良部岳から最寄りのリゾートビーチで夕日も美しい
まとめ|屋良部岳のトロルの舌は、石垣島で出会える“冒険と絶景”
石垣島の中でも、海でもなく街でもない、人知れぬ“秘境的な絶景”を求める人にこそおすすめなのが「屋良部岳のトロルの舌」。手つかずの自然、荒々しい岩肌、そして登った者だけが見られる海のパノラマ。
注意すべき点は多々ありますが、ルールと装備を守って行けば、まさに“心に残る1枚”を撮れること間違いなし。安全第一で、この秘境スポットにぜひ挑戦してみてください。